強い女/夜は居酒屋編

おがわさんぽをフォローしてくださっている皆さんこんにちは。おがわさんぽグルメレポーターの⻑倉正弥です。今回、以前にも取り上げさせて頂いた「強い⼥」がこの6⽉から夜の営業を始められたということで、再度取材に⾏ってきました︕

写真:強い女夜営業の様子

 

今回取り上げさせて頂くのは、夜の営業開始に伴ってシェフとして新たに⼊られた新スタッフの「松澤りょう」さん。昼間は和光市にある⼤⼿お菓⼦会社の⼯場に勤めておりますが、掛け持ちでこの「強い⼥」の夜営業スタッフをされるそうです。東秩⽗在住の彼は現在29歳。ピチピチの若者ですが、聞くほどに味わい深い⼈⽣のドラマがありました。

 

松澤さんは5⽉の末にたまたま隣のスナック「つよいみかた」に、地元東秩⽗の先輩と⼀緒に初めて飲みにきました。その時にたまたまお店に居合わせたのが「強い⼥」、「つよいみかた」の経営者、代々⽊原シゲルさん。そこで「つよいみかた」のママともども⾝の上話などをするうちに意気投合し、とんとん拍⼦に話が進んで採⽤に⾄ったということです。

 

そんな彼の身の上とは・・・。東秩⽗⽣まれの東秩⽗育ち、本庄⾼校を出てケーキ作りの専⾨学校に通いました。奥様とはそこで知り合われたそうです。それからパティシエとして⾚坂のカフェバーに就職しました。2年ほど勤めてから退職し、川越の居酒屋「⾥の味」に半年ほど勤めていましたがそんな中、ある⼈から川越の居抜き物件で⼀緒に居酒屋を始めてみないかと誘われ、何と23歳の若さで居酒屋の共同経営をやることになったそうです。

 

写真:松澤りょうさん

 

最初の内は経験のある共同経営者頼りでしたが、仕事を続けるうちに、その⽅の持つ欠点が浮き彫りになり、営業に⽀障をきたすようになりました。その⽅はお客さんとのコミュニケーションの中で、相⼿が嫌がるほどにしつこくからかうような癖があり、それでお客さんが離れていってしまったのです。

 

1年に満たないぐらいで共同経営を解消し、松澤さんは単独でその居酒屋の経営をすることになりました。それからが⼤変でした。⾚字続きの経営状態を改善するべく、地元の商⼯会などに⼊り、様々な場に出て名刺交換を⾏い、営業を⾏いました。地下アイドルとのコラボ企画など⾊んなアイデアを出し、努⼒を⾏っていった結果、少しずつ業績は上向いていきました。

写真:自慢の特製ローストビーフ

最終的に利益が出るようにはなっておりましたが、2年間の契約更新時に奥様からもっと安定した職種に変えてほしいという要望を受け、契約更新はしないことにしました。その後、新橋のアイリッシュパブに勤めておりましたが、遠⽅ということもあり、朝早く出て、夜遅く帰るような状況が続きました。あるとき、4歳の娘から「パパ、もっと遊びにきてもいいよ」といわれ、ハッとしました。⾃分は家族ではなく「パパ」という名前の他⼈だと思われていたということに気づいたというのです。その時に何とも⾔えないやるせない感情に襲われました。

 

そのタイミングで奥様の友達から和光市の⼯場で⼈を募集しているという話を聞き、より近い場所に勤務したいということで現職に転職しました。それから2年間真⾯⽬に勤めてきましたが、その間、離れてみてつのる飲⾷業で働きたいという強烈な思いとずっと戦ってきました。飲⾷店でカウンター越しにお客さんとコミュニケーションをとるのがたまらなく好きだったのです。

写真:仕事が終わってほっと一息の店主、矢野織江さん

 

そんな中、先輩と⼀緒にたまたま⼊った「つよいみかた」で運命の出会いを果たし、またカウンターに⽴てることになりました。

 

実は私、その⽇たまたま「つよいみかた」に来ておりその運命の瞬間に⽴ち合いました。東秩⽗に住んでいるというその2⼈の若者は「つよいみかた」に初めて⼊り、素直さ、好奇⼼、未来への期待と不安が⼊り交じった、きらきらと輝くようなオーラを放っていました。偏⾒があったかもしれませんが、⼩川町以上に⼈⼝減、⾼齢化に苦しんでいるであろう東秩⽗村にこのような⼈たちがいたのかと思いながら、少し離れた席から眺めておりました。

 

それから2〜3⽇ほどして「つよいみかた」のママから「りょう君が『強い⼥』で働くことになったよ」という話を聞いて流⽯に話が早すぎるだろうと思ってびっくりしました。ですが、何か惹き合うものがあったのでしょうね。時に物事は劇的に展開するのだということを⽬の当たりにする思いがしました。

 

松澤さんと話をしていると、常に淡々と語る⼝調と、⼀歩引いた控えめな姿勢から29歳とは思えないような落着きを感じます。元々そういうタイプだったと彼は⾔いますが、それに飲⾷店の経営などの様々な経験が加わり、より成熟していったのではないかと思います。そんな彼が⼀度は家族のために、⾃分の好みを押し殺しましたが、やむにやまれぬ思いで再度始めた飲⾷業。よっぽど強い思いがあったのではないでしょうか。

 

「強い⼥」は6⽉から夜の営業を開始しましたが、夜は居酒屋として、カレー以外にも様々なメニューを出しています。そんなメニューの考案に飲⾷店経験豊富な松澤さんの存在が重要な役割を果たしています。おすすめは「無⽔チキンカレーナチョス」で、これは松澤さんと代々⽊原さんのアイデアが組み合わさった合作なんだそうですよ。

 

今度こそは是⾮、家族のためにもご⾃分のためにもいい形で続けていって欲しいですね︕

前途有望な東秩⽗の若者をみんなで応援していきましょう︕

 

【強い⼥夜営業について】

6⽉より⽊曜⽇と⾦曜⽇の17:30〜22:00(21:30L.O)

7⽉より⽊・⾦・⼟・⽇の週4⽇間の夜営業

 

 

 

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