有機野菜食堂わらしべ

作る人・食べる人をつなぐ、心安らぐ食堂
小川町駅から徒歩約10分。「有機野菜食堂わらしべ」は、国道254号線に面した一角に店舗を構える。
店先には、サイクリストには嬉しい自転車ラックが
日替わり定食のほかパスタセットがメイン。ディナーはさらにオムライスやドリアなどのご飯ものがいただける。
旬の食材を使うので、メニューは季節によって変わる。 その日の黒板をチェック!
ある日の日替わりランチ〈チキンソテー〉。 ご飯は圧力鍋で炊いた玄米。
ピタパンサンド。わらしべ開店の時から続く逸品
そのほか、女性には嬉しいデザートセット、いける口の方には、小川町で作られているビールや日本酒、ワインのいずれかにおつまみがついたセットもある。

そして、これらの料理すべての食材が、顔の見える地元の生産者から提供されたものであるという。まさに、ここで小川町を味わい尽くせるといっても過言ではないだろう。

店主の山下夫妻がこの店を開いたのは2004(平成16)年11月。築約80年の古民家を友人たちと一緒にリノベーションした。夫妻の人柄そのままに、素朴で穏やかな雰囲気が店内の隅々にまで行き渡り、何時間でも居続けたくなるほど心地よい空間である。調理は主に夫の嘉彦さんが担当。妻の由美子さんは接客のほか、パンとデザートを手がける。

嘉彦さんは辻調理師専門学校卒業後、いわゆる和風パスタ創始ともいえるパスタ専門店「壁の穴」で7年にわたって腕を磨き、由美子さんは天然酵母パンの草分け的存在である「ルヴァン」にて3年間修行。最強のタッグチームといって良い。

そんなお二人が生み出す料理の数々は、まさにMagic。
作り手が見えるからこそなのだろう、嘉彦さんが食材を扱う手さばきは優しく、食材たちと言葉にならない会話を交わしているようにも見える。由美子さんが焼き上げるパンはなんとも芳しい香りをまとい、お二人の息の合った連携によって供される料理を前にすると、思わず子どものように「おいしそう!」と声を上げたくなるほど。

食べ始めればただもう夢中に味わい、飲み込む、の繰り返しで、意外とボリュームのある量にもかかわらずあっという間に食べきってしまう。身体中の細胞が喜んでいると感じられるほど、滋味にあふれているのだ。わらしべを始めようと思ったきっかけは、有機農業が盛んな小川町で、生産者と消費者の接点となり、さらに、料理を通じて心とからだが癒やされる場を提供したいという想いからだったという。

レジ横では、地元の農家から届けられた有機野菜も販売。
訪れるお客さんたちの笑顔をみれば、その想いはもう充分に果たされていると感じるのだが、お二人の野望(?)はさらに高みへと向かおうとしている。
なんと、こんどは歴史的建物を保存のために買い取って新店舗としてリノベーション。そこで料理教室、有機野菜や絵本、雑貨のマルシェを開催するほか、空いている部屋を貸店舗として提供したり、夫妻の趣味でもあり小川町に多く訪れるサイクリストたちへ、自転車受け取り配送やシャワールームの提供などの各種サービスも画策中とのこと。
このお二人の夢は、新店舗となる建物がかつて養蚕伝習所「玉成舎」であったことから「玉成舎プロジェクト」として、多くの人々の想いも乗せて羽ばたき始めている。
今後、このプロジェクトについてはまた改めて紹介し、関連イベントについても告知していきたいと思う。
わらしべ移転は今年9月(予定)。ちなみに現在は、旧店舗でのお客さんたちへの感謝の念を込めて新店舗で使用できる食事券を販売中とのこと(1枚1,000円の11枚セットを1万円で販売。太っ腹!)
今の店舗ならではの雰囲気をも楽しみたい方は、ぜひお早めに足を運ぶことをオススメする。

 

「古民家(玉成舎:ぎょくせいしゃ)再生プロジェクト」 詳細は追ってレポートいたします。

【記事/写真:あや】

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●場所
埼玉県比企郡小川町大字小川110-1
JR/東武東上線:小川町駅より徒歩5分
小川町駅から485m

●営業時間
昼/7:00ごろ~15:00(LO各30分前)
夜/17:30~20:30(LO各30分前)

●定休日:月曜日・火曜日

●予約・お問い合わせ:0493-74-3013